任意整理や任意売却で賢い住宅ローン支払いを検討していく!

住宅ローンを滞納しそうになったら
まず住宅ローンを滞納しそうになったときは早めに法律の専門家に相談しておく必要があります。

そして住宅ローン以外に借金があるなら住宅ローンよりも先にそちらを債務整理してその分を住宅ローンの返済に充てられないか検討します。

逆にしてはいけないことはキャッシングなどの新たな借り入れを返済に充てる一時しのぎの方法です。

これをするといずれ返済が滞って住宅を失う上にその分の借金まで背負うことになってしまいます。

返済が一時的に苦しい場合は「リスケジュール」

住宅ローンが返済できなければ最終的に売却するしか方法はないのですが、生活の基盤である住宅を簡単に手放すわけにはいかないでしょう。

そこで病気や失業などで一時的に収入が減るけれど将来的に回復の見込みがある場合にまず検討したいのが「リスケジュール」という方法です。
(省略してリスケと呼ばれます)
リスケというのは住宅ローンの返済計画の練り直しのことで、月々の返済額を減らす代わりにローンの期間を延長したり、限られた期間だけ利息のみの支払いにすることです。

この方法は金融機関の合意が必要なのでリスケをしたくても応じてもらえないこともありますが、収入の減少が一時的な場合や、ローンの返済額が少なくなっている場合はできる可能性が高くなります。

将来的にも返済が困難なら「任意売却」を検討

もしリスケができないなら残念ながら住宅を売却して返済に充てるしか方法はなくなってしまいます。

住宅の売却方法には「任意売却」と「競売」の2種類ありますが、まずは任意売却できないか検討するのがほとんどです。

任意売却とは自宅を買ってくれる人を見つけて売却する方法で、競売よりも高い値段で売れることが多い、手続きが複雑にならない、近所に債務整理の事情が知られないといったメリットがあります。

しかし短期間で家を出なければいけない、自分である程度の手続きをする必要があるといったデメリットもあります。

もう一つの売却方法「競売」

もし任意売却でなければ債権者が裁判所を通して全ての手続きを行う「競売」という方法で自宅を売却することになります。

自宅を競売にかけるとなると落札価格が相場の半分~7割と安くなってしまうケースがほとんどで、その分返済額が多く残ってしまいます。

また、競売は多くの関係者が家に出入りするので債務整理の事実が周囲の人に漏れやすいという欠点もあります。

しかし裁判所を通した正式な手続きであるため時間がかかり、その分長く自宅に住むことができる、債権者に全ての手続きを一任できるといったメリットもあります。

結局のところ任意売却も競売も一長一短であるため、どちらの方法が適しているかをよく考えて選択しなくてはなりません。

住宅ローンを滞納しないために

住宅ローンの支払いが厳しくなる原因は病気や失業といった不可抗力な事情以外に契約時に無理なローンを組んでしまうということがあります。

一般に金融機関は債務者の返済能力に合わせた貸付をしてくれると思われていますが、一概にそうとは言い切れないのです。

たとえば債務者が無理なく返済できる額が4000万円なのに対し、債権者である金融機関が4500万円の貸し付けを許可することも少なくありません。

つまり債務者の返済可能額と金融機関の貸付限度額にはやや開きがあるのです。

住宅ローンを組む場合は自分の予算を厳格に守ることが将来的に自分の自宅を守ることにつながります。

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